専門分野の選択

医歯薬が国家資格を取得し研修医として2年間、各診療科を回りながら、指導医の下実際の診察に参加していくことになります。2年間の内に内科、外科、精神科、小児科、産婦人科とそれぞれカリキュラムで決められた日数でまわっていくのです。研修医の内はなんでもできるようにということでこのように決められています。2年間の研修が終われば、自分の専門とする科を選びその科で修業することになります。どの時点で自分の行くべき科が選択できるようになるのか、そして選択した診療科は間違いがないのでしょうか。どう考えてえらぶのか、ある人の例が載っていました。まず自分の性格に合っているかどうか、自分の生活パターンに合っているかどうか、自分の体力で持ちこたえられるかどうか、自分の能力でついていけるかどうか、後進の指導に早めに取り掛かれるかどうかを考慮に入れて考えるそうです。
最初に上げた、「自分に合っているかどうか」はどういうところで判断するかというと、自分の性格が一つのものについて突き詰めて考える方か、あるいは広く浅く情報を取得しプールしていきあらゆることを知っておきたいタイプか。集中力はあるか、持続力はあるかなど今までの生活から考えてみてみます。
次にあげた、「自分の生活パターンに合っているかどうか」、これは実に切実な問題となります。結婚しているか家族はいるかでも変わってきます。朝起きて○○をして○○を毎日するように決めているとか、生活する中でどうしても譲れないことがあるとかがあると他のパターンはできないかあるいは、無理をするようにならざるを得なくなります。医歯薬業界には離婚してシングルマザーになった人も多く、そのような場合は子育てのことも視野に入れて選択しなければなりません。
次に「自分の体力で持ちこたえられるかどうか」、倒れそうな時には分かるのでできるまではやります。がしかし倒れたら、あるいは倒れそうになる時には寝かせてくれれば復活します。それから一日を24時間で考えられるかに、できると答えれば夜勤や夜寝られないようなハード時でも耐えられそうです。
次にあげた「自分の能力でついていけるか」、これは自分の性格から考えると、小さい事を続けてコツコツできるかというとそうでもないから、難しい系の内分泌系や神経内科などの細かいところでの作業や診療には向いていないかも。
などなど、自分の性格や受けてきた授業内容でどういう事に興味を持ち、より真剣に取り組んできたかが結構はっきりしている場合はありませんでしたか。以上自分の進みたい専門分野は以外と早く自分では分かっていた部分もありませんか。そして、医歯薬の医師となり進んだ専門分野について、十年後くらいに“進んだ専門の診療科はいかがですか?再度医師になるとしたら、同じ科を選びますか?”という質問に、40代50代の医師の60%くらいの方々が、今のままの診療科を選択すると答えたそうです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です